詩集「 夢音 muon 」より 2.
2009年 03月 04日
「とりあえず地球上に在っても」
おだやかなさざ波も
よどみとなって
ひたひたと打ち寄せている
地球の水が
透明さを失って来て・・・
心細さにふるえる
けれども
しなやかな対応と
光の輝きは
忘れるべきでない
信じるというエネルギーが
いつも満ちてこなくても
体の底
心の奥には
思いもかけないリズムが脈打っているのだから
とりあえず地球上に在っても
地球を超えた世界には
無限の何かが
在るかもしれないから
「静かな中心は」
過去へも
未来へも
動かない瞬間がある
静かな中心は
厳かで
太古からの安らぎと
本然の姿が
満ちあふれ
五感が織りなす
世界は溶けあい
そこには
至福を奏でる
一輪の花がある
by kimiko「夢音」
■ 作者 / かみのそのきみこ
■ 装丁 /かねこしんぞう
■ 画 / 金子ともこ
☆「 夢音 muon 」出版記念 詩と画のコラボ二人展
福岡のBBB・POTTERSギャラリーで開催しました。
2009.3.4 by イラストレータ− 金子ともこ
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by bonjour-tomoko
| 2009-03-04 08:52
| 詩集「 夢音 muon 」